トップ > コラム > 映画 > 『リトル・ミス・サンシャイン』


映画、好きなとこだけ! 

リトル・ミス・サンシャイン

『リトル・ミス・サンシャイン』

監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
脚本:マイケル・アーント
出演:アビゲイル・プレスリン、グレッグ・ギニア、ポール・ダノ、他
アカデミー賞助演男優賞、脚本賞受賞
│2006年│アメリカ│103分│

ぽっこりおなかがキュートな9歳の少女オリーブを筆頭に、個性が強すぎる6人の家族が出てくる映画です。

本当は6人全員の個性や長所、短所、それによる家族とのいざこざなんかをいちいち説明したいところです。だってこの映画は、その綿密な描写が見事だし、6人にとってそれぞれの人生は限りなくシリアスなのに本人以外から見るとおかしくって笑えちゃう、そういう、いわば作品を作っているひとつひとつの小さな「部品」こそが、この映画の核だからです。でもいちいち説明していると長くなるし、映画を見る楽しみをうばうことになってしまうので割愛します。

6人は、オリーブのミス・コンテスト出場のため、小さな黄色いワゴン車にそろって乗り込みます。もちろん、気の合わない家族との長旅なんてみんなイヤに決まってます。でも小さな事情が積み重なって仕方なく……。

わたしも家族や友達や恋人が、すっごくイヤになることがあります。(しかもしょっちゅう。)こっちはマジメに悩んでいたり思いやっていたりするのに、分かってもらえなくて、呆れたり、憤ったり、悔しかったり。ほんとはお互いに気持ちよく、仲良く、理解し合って暮らしていきたいんですよね。でもみんな別々の人間だから、それぞれに違う誠意や夢や生き方があるから、計算ずくの機械部品のようには噛み合いません。

『リトル・ミス・サンシャイン』は、どの人もが自分の夢と真剣に向き合っています。喜びに奇声を上げたり、人生最大の絶望を味わったり。

大切な人とぶつかるたびに自分を見失うわたしにとって、この映画は「それでも前へ行こう! ぜったいおもしろから!!」と励ましてくれます。

このコラムは、三河の地域密着情報誌『Damondeに掲載されたものです。


作品リストヘ 
このページのアタマへ 

映画、好きなとこだけ!

  • 『リトル・ミス・サンシャイン』

順不同

 ほかのコラムを読む