紙芝居


あいちけん図書館では、毎月第一日曜日と第三土曜日、両日とも11:30・と14:00・、定期的におはなし会を開いています。(2008年1月は第三土曜日のみ)

わたしは11月17日に初めて紙芝居をやります。

わたしが児童向けのものを書けるようになりたいと本気で思ったのは今年の半ば・夏ごろなのだけど、そのとき考えていた児童書と今思う児童書は少しちがってきた。絵本と紙芝居は、楽しみ方も書き方もぜんぜんちがうので読む気にならなかったのが、今はそうでもない。いいものは絵本も小説も紙芝居もいいし、そうでないものはどれでもそうでない。

ただし、そうでないと自分が感じても、ほかの人には「いい」というものもいっぱいある。だから用心しなければいけない。たとえば『100万回生きたねこ』は、わたしどちらかといえば嫌いで、これが売れることに頑なな拒否感を感じていたのだけど、もらったまま捨てずにうちにあっ たのを最近うっかり読んだら、なんかいい話だった。Shock!

11月17日。こすげゆみこ紙芝居デビュー。Coming Soon!

女の子と 春の夜


1

ニャーゴ、ニャアアアアアアアァゴォ!

月も星もない夜の静けさを、けたたましい声が突き破りました。
女の子はおふとんの中で目を覚まし、耳をそばだてました。

2

グルルル…、ニャアアアアアアアァゴォ!
グルルル、ウゥ…‥─────

3

声が静まると、べつの静かな声が聞こえてきました。

ジーーーーーーィジジジジ、ジージー…

ボーォボーォ、ボーォボーォ…

4

ウゥ、グルルル、
ニャアアアアアアアァゴォ!

フギャーァッギャゴギャゴギャゴギャゴ!!

バタン、ドシン!

5

─────…‥
─────…‥

ジーーーーーーィジジジジ、ジージー…

ボーォボーォ、ボーォボーォ…

リーリーリーリ、リーリーリーリ…

6

長い長い夜でした。

女の子の、かたく閉じたまぶたの裏で、
おかっぱうさぎの小さな背中がふるえています。

-おかっぱうさぎのおはなし002-

ムムとペペ


1

きょうも 土星に あたらしい あさが きました。
ねむりから さめた 土星人たちが ざわざわと うごきはじめます。

まちの はずれでは、たのしそうな はなしごえが しています。

2

ミュームムミーッ

と、ムムが ぺペに はなしかけます。 ぺぺは、

ピポパポピピピ

と、かえします。

ことばが すこし ちがいます。
けれど ゆっくりはなして よくきけば わかるのです。
おてんきの はなしを しています。

3

そらは まっかに はれわたっています。
きのうの あめに あらわれた 土星の”わ”が キラキラと かがやき、
5つの つきは やくそくどおりに あらわれて、
それぞれの みちかけを きざんています。

4

ムムと ぺぺの ちがうところは、ことばだけでは ありません。

ムムは からだが ヌメリとしていて、
あめのひでも げんきに そとで あそべます。
みずたまりを ピチャピチャ かけまわったり、
ながれる かわを スイスイ およいだり。

そのかわり……

5

たいようの でるひは あまり たのしくありません。
からだが かわいて カサカサしてしまうのです。

6 

ぺぺは おおきな みみを 3つも もっています。
きょうのように はれたひは、
はなの つぼみが ひらく おとや、
つきの みちたり かけたりする おとまで きこえます。

そのかわり……

7

あめの ふるひは あまおとが うるさいので そとへ でられません。
いちにちじゅう まどを しめきって、
ほんでも よむしか ありません。

8

それでも ムムと ぺぺは とても なかよしです。
ふたりとも、にじが だいすきだからです。

土星には、にじの いろどりが きらいだと いうひとが  
たくさん いるのです。

ムムと ぺぺは にじの なかの どのいろも、
とても うつくしいと かんじました。

9

10

ざんねんながら、けさは にじが でませんでした。

きのうの あめで すっかり あそびつかれた ムムが、

メメッミューミミーッ 

と、いいました。
きょうは いちにち くたびれた からだを やすめるようです。

ピーピピップップー

やまへ でかけるので、よるは とれたものを いっしょに たべよう
と、ぺぺは いいました。

11

さあ、ゆうごはんを たのしみに、
ふたりは それぞれの いちにちを はじめましたよ。

土星人の眠りは深く長い


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土星人の眠りは深く長い 目覚めの悪さでは宇宙一と言われている 土星じゅうの土星人がいっせいに目覚めるから 押し合いへし合いの錯乱状態に陥る お隣の木星から見るとまるで宇宙戦争が勃発したかのような騒ぎ 太陽を2周ほどするころやっと秩序を取り戻し マルがゆっくり回り始める つまり彼らの思考が働き始める 彼らの日常 不思議な悩み ある土星人の心の渦巻き この緑色の皮膚は何でできているのか 自分たちは大きいほうなのか小さいほうなのか 手も使って四つん這いに歩くべきなのか 他にも世界には生き物があるのだろうか ぐるぐるぐるぐる…… 土星人の数だけマルの形 コミュニケーションの仕方を知らない マルの形に似た生き方それぞれ こんこんと湧き出る疑問は尽きることがなく 解決もしない 火星人の血が赤いと知った土星人 青い皮膚から滴る赤い血! 緑色の血が緑色の皮膚を作っているという当たり前 自分の体を切り刻む痛み 土星人失格 強いのも弱いのもまっすぐにもまがりくねってもでんぱ 形が変化する土星人 発信と受信 長く続いた受信が乱れ消滅 自分の分身 余韻にひたりながら同じ乱れに冒される土星人 自分のマルに合う 回す速さと磨き方 他の土星人のマルが見えない 他人のマル見て我がマル直せ ができれば土星人生も明るいんだが やるしかない だ円形やくにゃくにゃ コンパスで書いたように律儀で正確な形 羽が欲しい 鱗が欲しい あるいは…… 火星を見た土星人の実在 土星を見た土星人の不在 緑色の内側にあるもの 3光年溜めた細胞がひと晩で分裂する 快感はものすごい その美しさを誇る ひと晩で何度も分裂して小さくなりすぎたオマセ 恥ずかしくて人には言えないものだ やけになればヌメりもする ある流しの土星人の証言 何を流すかって ビーミングに決まってんだろ 泣きのビーミングはおいらの財産さ まっすぐにそして切なく エメラルド色の涙がこぼれるぜ だれにも届かない周波数があるのも世の常

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2001年6月6日 川越市ライブハウス「寺小屋」にて 企画・制作・展示:土星

新しいおはなし


原稿用紙10枚ほどのおはなしを昨日完成させた。そのあと8年前くらいにかいた100枚の小説を読んだら、そっちのほうがおもしろいような気がした。!! 。10枚のはこども向け、100枚のは大人向け。

ベビーシッターになるための研修を受けた。心得みたいなものをきくやつ。実習は後日。とちゅう、「おむつ替えたことない人いますか?」と問われ、手を挙げたのは12人中わたしだけだった。!! 。

こどものこと、なんにも知らないんだな、と痛感しました。

ぜんぜん掘ってない鉱山を見つけたみたいな気分です。しばらくは、手当たり次第掘ってみる。