本『こびとのピコ』


こびとのピコ (子ども図書館)
寺村 輝夫
大日本図書
売り上げランキング: 332666

小学校の図書室で借りて読んで、バナナの描写がおいしそうで覚えてた本。

バナナの好きな子と嫌いな子が言い合いをすると思ってたんだけど、嫌いな子なんて出てこなかった。

わたしが嫌いだったのかな。心の中の言い合いだったのかな。

小学校の図書館は、何年生から使えるんだったか忘れたけど、毎日のように通っていた気がする。
毎日1冊ずつ借りて、返して、お昼休みは図書館で過ごしていた気がする。

この本といい、『魔女がいっぱい』といい、意外とナンセンス本が好きだったのだろうか。

あの頃、いつどこで毎日1冊も本を読んでいたのか。覚えていない。
多分、自分の部屋の自分の机で読んでいたんだろうな。
テレビも見ないで。外に遊びにも行かないで。

それに比べて今の私は、仕事が早く終わってもふらふらだれかと飲んだり食ったりしてるか、ホットカーペットに寝転んでぐだぐだテレビ見てるか。

机に向かうことなんてめったにない。

本を読むのは布団の中ばっかで、机に向かって読むことなんてもう本当に何年もない。

たぶん机に向かって本を開いたら、読んでいるうちにちょっとなんか思い立ってネットでなんか調べはじめて、メールチェックして、ツイッターひらいて、ブログ書いて‥‥とかやってるうちに本のことなんか忘れて、お菓子食べて、テレビ付けて、ホットカーペットに寝転ぶことだろう。

子どものころは本以外になにもなかったし、本が好きだったんだろうな。

児童書は、そんなにおもしろいんだろうか。

例えば、私が小学校の図書館で何度も読んだ本第一位が多分「魔女がいっぱい」なんだけど、たしかにおもしろいけど、なにがそんなに?とは思う。今はあのときほど夢中にはならない。

今よりも、なんでも良かったような気がする。小説であれば。
読みやすくて、教訓くさくなくて、世界感がちょっとファンシーで、でも作為的でないというかなんというか、大人の「こういうことを感じ取って学んでほしい」という意図が透けて見えないものがよかったな。
そうするとナンセンスになるんだろうな。

とにかく、余計なことを考えずによその世界に入るのがおもしろかったんだろうなーと思う。それは今も変わらない。

よくお母さんに「外でお友達と遊んできなさい」と言われた。
弟と、いくとこなくて公園で時間つぶしたりしてたな。

外でお友達と遊ばずに、わたし毎日なにしてたんだろう。

そいえば


昔、シザーハンズのストーリーを話して聞かせてくれた人がとっても魅力的な、この映画みたいな人だった。

ちょっと世間ずれしていて、厭世的なんだけどそういう世間を面白おかしく眺め許容しなんなら愛してすらいるような。

映画見てる間じゅう、その人のまとってた空気がわたしの鼻先にただよってた。

母と同じかそれ以上。


Nursery Noteの「キラキラをほめてもらってウハウハ」を今エントリーして、思い出した。

わたし、お母さんの首のプツッととびだしてるやつを執拗にいじっていやがられてた。赤ちゃんのころ。何歳までかは覚えてないけど。

わたしの首に、母とおなじプツッがあるのだな、ということさえも今まで思い至らなかった。

このポツッは母と同じやつなのだなあ。わたしはあの頃の母より歳を取ってしまったのだなあ。

日常


地震速報の連投を見たあと、友達の日常感あふれる写真ツイートを見て、非日常にいながら日常を恋しく思う感覚をぶわっと思い出した。

わたしのは自分から好きこのんでした一人旅の途中だったけど、見知らぬ街のファミレスで、ほかの人たちの様子を見てすごく切なくなった。しばらくして、みんなが家族や恋人と日常の時間を当たり前に共有してるのがうらやましいんだと分かった。「日常」が恋しくて、今なくて、寂しいんだと。

今回の地震で被災した人、その家族の気持ちはとても察しきれないけど、日本のすごく多くの人が「日常」の大事さを初めて実感してるのは分かる。少なくとも関東までの余震に揺られてる人々は、他人事じゃないと実感している。

東海以西の人より、海外にいる日本人のほうがなんかいろいろ感じてるように見える。

塩竈だったか石巻だったか


塩竈の資料、寿司がうまそうすぎる。

ああ、塩竈。あのおいしいお寿司屋さんというか居酒屋さんは、塩竈だっけな。あのあの、なんて店だっけな。

好きな人が、好きだった人に教えてもらったんだって、わたしを連れてってくれた。

わたしはデータ的なこと全部忘れてしまうので、思い出は、桃源郷みたいに二度と戻れない美しい場所になってしまう。

-

あー、レンタカーを駐車場の隅の何かにこすったんだ。あれ塩竈かなあ。ぜんぜん青森とかかもしれない……。

青森は、左側の岬で夜になって、すごくひどく喧嘩してたのに、見上げたら星空があまりにもきれいで、運転していた私は車を止めて、屋根に登って寝転んだ。生まれて初めて天の川を見た。その美しさだけは共有したくて教えた。でも、車にもどってまたわたしは口をきかないみたいなことした。あんなに怒ったり喧嘩したりしたこと、あんま覚えてないけど、青森では何度も喧嘩したっけなあ。それとも一つの夜だろうか。ムキになったりさせたりしたんだなあ。朝から晩まで1週間運転しっぱなし、睡眠不足、金払いっぱなしで、疲れたんだよまじで。1週間で青森一周かあ。そんなもんだよなあ。