マンボウ


マンボウを食べたことがある。東北のどこかの漁港近くの魚市場なのに、回転寿司だった。たぶんにぎり寿司だった。

マンボウが泳いでるのを眺めながら食べたつもりでいたけど、絵だったかもしれない。

いかにも「まんぼー」という、主張のない間延びした味だった。見た目は間延びしたイカ。

回転寿司の席は見晴らしが良くて、港が見えてたつもりでいたけど、狭苦しい店だったかもしれない。「なんで港町でコレ?」って思った気もする。

気仙沼かな。だとしたら絶対フカヒレがあって、サメの像があったんだ。フカヒレのイメージとマンボウのイメージがすり替わってるだけかもしれない。

英語でheadfishだって。ぷぷ。

絵本『モチモチの木』


モチモチの木 (創作絵本 6)
斎藤 隆介
岩崎書店
売り上げランキング: 19876

何度か読んだことあったけど良さが分からなくて、なんでこれが名作なのか不思議だった。そういう本はいっぱいあって、たとえば『3匹のヤギのガラガラドン』は、今も、なんで子どもに大人気なのか分かりません。最近映画になった『かいじゅうたちのいるところ』もあんまピンと来てない。

で、『モチモチの木』はやっと「うーむすばらしい!」と感じて、うれしかったのでここにしたためることにした。

最近、斎藤隆介の文章が良くて、『職人衆昔ばなし』『職人衆昔ばなし〈続〉』をAmazonで古本で買った。

1968年に出た本で、職人さんのはなしを聞き書きで書いている。雑誌の連載をまとめたもののよう。聞き書きをこんなにうまくやって、語り口を活き活きとさせるのはさすがだなあと思った。職人の仕事とか生活とか仕事観、人生観のほかに、時代の匂いとか、職場の匂いとか、息のリズムとか、そういう、人と仕事の温度っていうか、うまくいえないけど、とにかく言葉で説明ができないそこにまとわりついてる空気みたいなのが、うまく描かれていた。

そっちから良さが分かって、『モチモチの木』に帰ってきたらやっと良く思えた、という次第です。